食品加工事例

製品を変える前に、
切断方法を見直すという選択。

製品は変えない。
見直したのは、切断方法でした。

ブラウニーにも、さまざまな製品特性があります。

配合や食感、内部構造が変われば、 切断条件も大きく変わります。 切断方法を比較する前に、 まず「どのような製品を作り続けたいのか」を考えることが重要です。

濃厚なチョコレートブラウニー
濃厚タイプのブラウニー
チョコレートと油脂分が多く、 密度の高いしっとりした食感が特徴です。
マシュマロブラウニー
マシュマロブラウニー
配合や内部構造が変われば、 求められる切断条件も異なります。

同じブラウニーでも、 製品によって求められる切断条件は大きく異なります。

守りたかったのは、すでに評価されていた製品でした。

このブラウニーは、 濃厚なチョコレートの風味と高い油脂分、 そしてしっとりとした食感が評価され、 すでに市場で受け入れられていました。

問題となったのは量産工程での切断です。 従来の機械式切断でも寸法管理は可能でしたが、 製品がより濃厚になり、 組織がより密になるにつれて、 従来の切断条件では対応が難しくなってきました。

製品を切断方法に合わせるのではなく、 切断方法を製品に合わせるという考え方でした。

新しい設備を導入する前に考えるべきことは、 「どの機械を選ぶか」ではありません。 まず考えるべきなのは、 何を守り、 何を変えるべきなのか。 検討はそこから始まります。

切断方法が製品に
合わなくなった時。

どのような選択肢があるのでしょうか。 製品や生産条件によって、考え方は異なります。

配合を見直す

現在の切断方法に合わせて製品特性を調整する方法です。

  • 切断条件を合わせやすい
  • 設備変更が不要
  • 製品本来の特性が変わる可能性がある

手作業を続ける

配合はそのままに、 人の経験で品質を維持する方法です。

  • 製品は変えなくてよい
  • 柔軟な対応ができる
  • 生産能力や作業負荷が課題になる場合がある

切断方法を見直す

製品はそのままに、 切断工程だけを改善する方法です。

  • 製品特性を維持できる
  • 量産への展開がしやすい
  • 他の切断技術も比較・検討できる

どの選択も、 単なる設備選びではありません。
製品の価値、 生産性、 そして製造現場全体に関わる判断です。

寸法精度だけでは、
判断できません。

比較すべきなのは、 「どちらが優れているか」ではありません。 製品や生産条件に対して、 どちらがより適しているかです。

機械式ナイフ切断

  • 製品条件に応じて高い寸法精度が得られる
  • 食品工場で広く採用されている一般的な切断方式
  • 多くの製品で安定した加工実績がある

評価ポイント

  • 製品温度による変形
  • 切断面の仕上がり
  • 製品ロス
  • 製品本来の品質を維持できるか

この製品では、 超音波切断の方が、 製品特性に適しているという判断になりました。 変えたのは、 製品ではありません。 切断方法です。

製品を守るために、 切断方法を見直す。

これは一つの製品に対する判断です。 製品や生産条件が変われば、 最適な切断方法も変わります。

すべての製品に最適な切断方法はありません。 大切なのは、 製品、 生産条件、 そして生産目標を理解した上で、 最適な方法を選択することです。

加工結果

生産者が確認した切断結果

評価の対象は設備そのものではありません。 切断後も、 製品本来の品質が維持されているかどうかでした。

超音波切断後のブラウニー

切断後のシート全体
切断後はそのまま次工程へ移行でき、 製品を並べ直す必要はありません。

濃厚ブラウニーの切断面

濃厚ブラウニーの切断面

実際の切断工程

写真では切断結果をご紹介しています。 下の動画では、 実際の搬送、 切断リズム、 加工の流れをご覧いただけます。

超音波切断か。 それとも工程全体を改善するか。

重要なのは、 製品、 生産条件、 そして工程全体を理解することです。

最適な切断方法は、 機械ではなく、 製品から考えます。

よくあるご質問

はい。 製品条件に適していれば、 機械式ナイフ切断でも高い寸法精度は得られます。 本事例では、 製品特性に合わせて、 別の切断方法を評価しました。

この製品では、 濃厚な風味と食感そのものが価値でした。 そのため、 配合ではなく、 切断方法を見直すという判断になりました。

いいえ。 切断方法にはそれぞれ適した用途があります。 大切なのは、 製品特性、 生産条件、 そして品質目標に合わせて 最適な方法を選ぶことです。

まず製品を理解することです。 守るべき品質、 現在の課題、 生産目標を整理した上で、 最適な切断方法を検討することが重要です。

製品から考える

製品ごとに、 最適な切断方法は異なります。

エンジニアリングは、 機械ではなく、 製品を理解することから始まります。